先日、休日を使い、東京都北区、飛鳥山公園内にある渋沢栄一史料館に行ってきました。
渋沢栄一さんは私の出身地でもある埼玉県の出身ということで、書籍を読んだことがあり、興味を持っていました。
渋沢栄一さんは日本の近代経済社会の基礎を築いた方だからです。
91年の生涯の中で、実に経営や設立に関わった企業や団体が500以上にものぼり、その殆どは今でも私達が知っているものです。
例えば、みずほ銀行、帝国ホテル、帝国劇場、日本製紙、王子製紙、日本女子大学、等々、その範囲も鉄道、汽船、紡績、建設、ガス、銀行など、多方面に渡っています。
渋沢さんの根底にあった考えは論語に基づいた『道徳経済合一説』というもので、企業を発展させ、国を豊かにするには道徳と経済の一致を常に心掛けねばならない、と説き実践していたそうです。
そして一生かけて貫いた努力として3つのことが掲げられています。
1、株式会社組織により、多くの人々の知恵と資金を集め、道義に則った、活発な企業活動を展開して、豊かな社会を実現する
2、国境を越えて、自由で活発な市場経済を実現し、人類全体を豊かにする
3、市場経済の中で、取り残されがちな弱者を支援する社会福祉や、社会の基盤として大切な教育にも力を入れる
これらの努力は、いまなお重要であり、渋沢栄一の視点は現代にも通じるものであることがわかります(渋沢栄一史料館の案内からの抜粋)
渋沢栄一さんは、身長は150センチほどしかなかったそうですが、力は強く、気は優しかったそうです。
今の日本を見たらどう感じ、どう助言するのでしょう。
東京都北区、飛鳥山公園内にある渋沢栄一史料館、一度訪れると新たな視点が生まれるかもしれません。
がんばろう、日本!!